【ドラマ】時をかける少女の感想

日本テレビで始まった『時をかける少女』の感想です。主な登場人物:芳山未羽(黒島結菜)、深町翔平 / ケン・ソゴル(菊池風磨Sexy Zone))、浅倉吾朗(竹内涼真)。主題歌:LOVE TRIP(AKB48)、エンディング曲:恋を知らない君へ(NEWS)。

第1話

最初の食卓のシーンから気に入った。「お姉ちゃん、冷蔵庫に入っているアイスあたしのだから食べないでよね!」。子どもの頃のことを思い出した。私もよく弟にジュースを飲まれ、アイス、プリンを食べられては怒っていた。なんで勝手に人の物を食べてしまうんだろうと昔は不思議に思っていたかもしれないが大人になると世の中には平気で嘘をつく人や自己中な人、調子のいい人など、いろいろな人がいるもんだとわかるようになる。こういう何気ない1シーンで昔の記憶を思い出すというのは心地よい。

前髪を切り過ぎちゃって学校行けないという話もよかった。こういう話は共感が得られやすいと思う。個人的には切りすぎたほうの髪型がかわいかった。後にタイムリープしてカットを取りやめたけど、もっさりした感じで重くなった印象。

他にも何度かタイムリープしていたがどれも子どもっぽくてかわいい内容だった。アイス食べちゃったり、割ってしまった石像、できなかった黒板の問題、水道の蛇口、ジャンケン、有名人のシーン等々。

そうした1つ1つのシーンも小気味良く楽しんでいたがやはり七夕祭りのチャプターが最大の見所だった。吾朗から告られないようにするために何度もタイムリープするとは・・。普通は何かを成功させるために使わせるもんだが告られないようにっていうのはやられた。見てて吾朗がかわいそうだったけど。

翔平と未羽の関わりも良かった。というか黒島結菜の演技が非常に魅力的だったと思う。この娘はNHK教育番組『テストの花道』に出ていた時はじめて見たけど女優だとは知らなかった。あまりタイプではないけれどもこのドラマは黒島ばかりに目がいってしまっていた。とても存在感があったと思う。

第2話

冒頭のキスを迫られる夢のシーンがgood。「友達同士ではキスしないよ」と逃げる未羽、「吾朗とはしてたよね」と迫る翔平。

その後の吾朗と翔平のやり取りも◎。「2人が同じ人を好きになってもいいのかな?」「吾朗はキスしたことあるの?」「未羽はしたことあるのかな?「わかんない。ってことはまだってことだよな」「よし!」という展開がよかった。菊池風磨の翔平役が凄くはまっているのだと思う。このドラマの主人公たちにとても魅力を感じている。


臓器移植の人たちの話はあまり興味が湧かなかったが、何を撮りたいのか全然わからなかった未羽が思いを伝えることもできなかった女学生と「勘違い」程度としか気づいていなかった相手の先生に共感と不満を持ち、本当に自分が撮りたいものに気づいた話は勉強になった。人生において最も重要なのはこういうことなのだから。写真を撮るにしても、ただ風景や人物を撮っていても意味がない。最高の一瞬をカメラに収めてこそ意味を持つ。その写真について「こういう状況でこうだったんだよ」とみんなに語り、伝えたくなるようなこと、自分が熱くなっているようなことに価値がある。

このドラマは原作がいいし役者もいい演技をしておりなかなかおもしろい。

 

時をかける少女|日本テレビ