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【ドラマ】 ふつうが一番の感想

TBSテレビドラマ特別企画『ふつうが一番 作家・藤沢周平 父の一言』を見ました。素晴らしかったです。今年見た映画やドラマの中で断トツだったと言えます。

原作は藤沢周平の実の娘でエッセイストの遠藤展子著書『藤沢周平 父の周辺』(文春文庫刊)、『父・藤沢周平との暮し』(新潮文庫刊)。『渡る世間は鬼ばかり』ほか数々のヒットドラマを手がけた石井ふく子がプロデュース。脚本は市川染五郎主演の映画『蝉しぐれ』では監督も務めた脚本家・映画監督の黒土三男。演出は清弘誠。

始めは普通が一番をテーマに掲げながら直木賞など数々の賞を受賞して紫綬褒章まで受けた藤沢周平を題材にするってどうなのよ?しかも主演・東山紀之(小菅留治・藤沢周平)、松たか子(高澤和子)って・・美男美女過ぎるだろ!そしていきなり父子家庭の生活っぷりを見せられてどこが普通なんじゃい!って思いながら見ていたが、すぐに話に引き込まれていった。

病気がちの母を支えつつ、毎日幼稚園に通う1人娘の展子の送り迎えをする留治、母がいないことで辛い思いをしている展子に感情移入できた。父さんが夜なべをして手提げ袋を縫っているシーンでは涙が出てきた。

このようなまっとうな男だから和子との再婚にも素直に喜べた。喫茶店でのプロポーズシーン、和子の実家でのお父さんを説得するシーンも感動することができた。特に、貧乏だから毎日公園で会って駅まで歩くだけのデートだったこと、それだけでは物足りないからと留治が毎日のように和子に手紙を送り続けていたという話には感動した。貧乏でも美しい恋愛はできるのだなぁ、いい男だし、そこに気づく和子もいい女だなぁと。

結婚すると展子が和子に嫉妬して嫌な話にならないかという心配もあったが、和子がサリーちゃんの歌を歌ったり、継母のことでいじめられても継母はママと母の2つだから2倍凄いんだよと励ましてあげたりして良い母役をやってて良かった。一度反抗期になり和子が怒って「出ていきなさい!」と怒ったら本当に出ていってしまい大騒動になったシーンも良かった。妻より娘を優先した夫に少し冷たさも感じたがそこへのフォローもあり、血のつながらない母子の愛みたいなものもあり、なかなかええドラマやぁ、と話に没頭できた。

つづく。

 

父・藤沢周平との暮し (新潮文庫)

父・藤沢周平との暮し (新潮文庫)

 
藤沢周平 父の周辺 (文春文庫)

藤沢周平 父の周辺 (文春文庫)